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介護事業経営者・弁護士のみなさまへ

介護事故の賠償訴訟ではその多くが、「職員がすぐ近くに居たのだから転倒事故を防止できたはず」など、回避可能性の検証をすることもなく、介護事業者側の過失と判断されてしまいます。しかし、実際に検証実験を行ってみれば、職員が利用者の至近距離にいても、転倒事故の防止可能性が低いことは明らかです。

弊社では、このような介護現場における事故防止のノウハウを活用して、「訴訟・賠償トラブルの解決支援サービス」を開始しました。具体的には、訴訟で過失を主張された予見可能性や回避可能性について、実証実験を行い科学的な立証データを作成し提供いたします。また、弊社が介護現場で培った事故防止の知見によるレポートを作成しております。

  解決支援サービス提案書  icon   提案パンフレットPDF

  【転倒実証実験レポート(抜粋)】  icon   転倒実証実験レポート(抜粋)PDF


訴訟や賠償トラブルの解決支援 

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  「職員が注意義務を怠った」として過失認定             

介護職員が歩行介助中に利用者が転倒骨折して、過失をめぐって裁判になったとします。裁判所はどのように判断するでしょうか?多くの裁判所は「転倒は予見可能であり、介護職員は転倒事故を回避すべき義務があったのにこれを怠った」として、施設側の過失を認定するでしょう。
しかし、歩行中に突然利用者がふらついた時に、近くに居た職員が転倒事故を防げるのか、回避可能性は全く検証されていません。「介護職員が近くに居れば転倒事故は防げるはず」という非科学的な根拠で判断されているのです。
私たち株式会社安全な介護では、歩行介助中や見守り中の転倒事故など、介護職員が近くに居るような転倒事故で、どれくらいの確率で転倒が防げるのか、裁判などで施設側の無過失を主張するための実証実験を行いました。本実証実験では、不意にふらついて転倒しそうになる利用者を介護職員が支えようとした時に、どれくらいの確率で転倒が防げるのか、転倒防止の可能性を科学的に実証しました。
本データを裁判で証拠として活用すれば、「介護職員がすぐそばに居たのであるから事故は容易に防げた」という主張に対して、「その転び方では転倒防止の可能性は20%しかないから過失ではない」と科学的根拠によって反論できます。



  職員が近くに居ても転倒事故が防げないことを実証!          

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 歩行介助中の転倒防止実験
image歩行介助中に利用者が突然転倒した場合、すぐそばに付き添っている介護職員がどれくらいの確率で転倒を防げるのかを実験しました。転倒の仕方(転び方)は、“ふらつき”“つまづき”“膝折れ”の3種類で転倒防止の成功・失敗を記録。“ふらつき”による転倒では、比較的転倒を防止しやすいのに比べ、“膝折れ”による転倒では、防止成功率はゼロでした。


 見守り中の転倒防止実験
image認知症の利用者が車椅子から突然立ち上がり転倒した場合、近くで見守っている職員がどれくらいの確率で転倒が防げるのかを実験しました。利用者との距離は1.5mと3.0mと変え、転び方は“すぐ転ぶ”と“一歩踏み込んで転ぶ”の2種類を試しました。“一歩踏み込んで転ぶ”というケースに比べ、“すぐ転ぶ”という転倒は防止が難しく、全く防げませんでした。



  転倒事故防止可能性実証実験のデータを提供します!          

山田イラスト『実証実験レポート(抜粋)』をご覧いただき、公式レポートをご希望の方は本ホームページのお問い合わせのフォームの「転倒防止レポート希望」をクリックして送信してください。 メールで送付させていただきます。なお、動画付きの提供は有料となります。その他の検証データもご相談ください。
 icon  実証実験レポート(抜粋)
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ya 朝日新聞【介護事故を考える(下)】記事で紹介されました。 …2019/06/22
新聞切り抜き記事朝日新聞 5月30日(木)生活欄 【介護事故を考える 下】に、弊社の顧問先の社会福祉法人練馬区社会福祉事業団と弊社代表山田が、朝日新聞の記事で紹介されました。
“「ゼロは目指さない」逆転の発想で効果”と題して、防ぐべき事故と防げない事故を明確に区別して成果をあげた事業団の取組を詳しく紹介しています。

弊社代表山田は、事業団の職員と一緒になって事故カンファレンスなどを行い、12年間にわたって同法人の事故防止活動を現場で援助してきました。
介護事故防止の取組は大変難しく、防げない事故がたくさんあります。防げない事故をどのように家族に伝え、防止活動に協力を得るのか、事故防止と同じくらい重要な取組なのです。事業団の取組方法を詳しく知りたい方は、「安全な介護」に全て載っていますので、是非ご一読下さい。

 icon 【介護事故を考える(下)】の記事を読む
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